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トピックス
活動報告 バックナンバー 平成29年度分

<ジョブコーチ活動報告その164 (4月)>
「私の支援の先生」

 私は昨年の6月にジョブコーチとして入職しましたが、元々はリハビリテーション室で作業療法士として訓練をしていました。同じように見えるかもしれませんが、「訓練」と「支援」は違うところがたくさんあります。今、日々の「支援」の中で迷った時、いつも思い出す1人の男の子、Aくんがいます。今回は、そのAくんのお話をさせていただきたいと思います。
 今から15年ほど前、私は脳性マヒの方の施設で訓練をしていました。小6のAくんは車いすを利用し、意思に反して体に強い力が入るため食事もうまく呑み込めずにむせてしまいます。言葉を発することも苦手です。私はAくんが、「正しい姿勢で」「正しい食べ方」ができるように、食事や姿勢の訓練を続けていました。
 夏休み、Aくんは「1人でキャンプに参加する」という大きな挑戦をしました。家を離れるのは初めてです。Aくんと何年も食事訓練をしてきた私は「私がいるから大丈夫!」と自信満々に言いました。
 当日、元気に走り回るお友達の中でとても楽しそうに参加していたAくんでしたが、食事の時間になり「ご飯たべよう」と私がスプーンを差し出すと、途端に難しい顔になりました。頑として口を開けないのです。私はとても混乱しました。やっと最小限の水分が取れただけでキャンプは終了してしまいました。
 施設に帰って、ふと後ろを見るとそこには大きな口を開けてニコニコしながらパクパクご飯を食べているAくんの姿がありました。ご飯を食べさせているのは走り回っていた友達でした。私はガン、と頭を殴られたような思いがしました。もちろん、訓練士としては「正しい姿勢、食べ方で食べてほしい」という気持ちがあります。でも、その日Aくんは友達と楽しく食べたかったのです。それが希望だったのです。私はそれに気づかずに、自分が「正しい」と思う意見を押し付けてしまいました。「どう食べるか」を選択する権利はAくんにあるのです。私はそのAくんの思いを第一に、「支援」するべきでした。
 今もその時のAくんはいつも私の中にいて「自分本位の支援になってない?」と問いかけてくれます。Aくんが私に「支援とは何か」を教えてくれたと思っています。Aくんに恥じない支援者になりたいと、いつも思っています。

 ジョブコーチ O


<ジョブコーチ活動報告その165 (5月)>
「ピンチはチャンス」

 私の好きな言葉の一つに、「人間万事塞翁が馬」があります。今でも何かある度に考えさせられる言葉です。
 今年で勤続4年目を迎えるAさん(30代男性・発達障がい)は、配食系の会社で事務業務をされています。もともとコミュニケーションにあまり自信が持てず、職場での相談は必要最小限になっていたAさん。仕事柄女性が多くいらっしゃる環境で、休憩は黙々と過ごすことが多い様子で、その時々に溜め込んだ気持ちをうまく吐き出せないことがありました。    
 仕事では「よく頑張っており、助かっている」と評価され、契約社員からAさんの希望でもあった正社員へ登用され、ますます張り切られました。それからは、イレギュラーな仕事を頼まれたり、歓送迎会など業務外のイベントがあったりすると、不安定になることもあり、主治医から必要なら頓服を飲んでも良いと言われていました。すぐには薬に頼りたくないAさんは少しでも気持ちを晴らそうと、何かあると休憩時間にセンターへ連絡するようになりました。電話は1日5分程ですがほぼ毎日という週もあり、そのような支援は長期的に厳しいのではと思い、私はきっかけをうかがっていました。
 そんなある日、Aさんが新しい仕事を任されました。そこで業務量が増えペースを掴めず、スタッフから厳しく指摘されたAさんは電話口で「転職しようかな」と動揺しています。これまでで一番後ろ向きの言葉だったので、一時は職場訪問まで検討しましたが、そこで冒頭の言葉を思い浮かべ、まずはナチュラルサポートをより引き出すために、Aさんから上司へ直接相談してみてはと、背中を押すことに…。
 後日、Aさんから電話があり、「上司に話すと親身に聞いていだだき、業務量を調整することになった」と、晴れやかな声で報告がありました。Aさんから「会社で相談できると思うと、働きやすくなりました」と聞いて、私も嬉しくなりました。それ以降、電話の頻度はというと月に1、2回はありますが、ピンチをチャンスに変えられたAさんをこれからも陰ながら応援していこうと思います。

 ジョブコーチ T


<キャリアアドバイザー活動報告その6 (5月)>
「ひそやかな楽しみ」

 道路沿いの樹々の葉の鮮やかさが目に映るこの頃、月並みですが「風薫る季節」となりました。 新年度を迎え、新たな職場や学校でスタートラインに立った方も多いのではないでしょうか。古参の(?)私も4月のこの時期は、気持ち新たに仕事に向かっています。
 さて、センターには障がいのある方からの相談に対応、ご本人の支援計画を立てる「就労支援コーディネーター」、支援計画のもと、障がいのある方が自立して働けるよう職場で支援する「ジョブコーチ」、障がい者雇用に関する相談窓口のキャリアアドバイザーの三つの役割を担う職員で構成されています。
 キャリアアドバイザーの私は企業担当をしているため、障がいのある方の支援に直接関わることはありませんが、担当している企業へ就職した方の様子は企業訪問の際に会社の方から聞いたり、就労支援コーディネーターやジョブコーチが話してくれるので知ることができます。
 ある企業では、「社内の標語募集でご本人の作品が全社員の中で一位に選ばれたことが自分の事のように嬉しかった。」と人事の方がお話しされた時は私もまた嬉しくなりました。「ずっとここで働いてね。」とご本人へ伝えたそうです。
 またある企業では失敗談も半ばジョークを交えてお話しいただき、思わず苦笑してしまうことも。(しかしその担当者は幾度となくあった本人の失敗にもめげずに話して下さるのです。信頼関係があってこそだと思いますが・・。)
 「○○さんは、とても戦力になっている」、「○○さんは我が社になくてはならない存在です。」と企業の方に言われた時は思わず私も「ヨッシャ!」と心の中で呟いて拳を握りしめています。
 この言葉を一つ一つ聞くことが企業担当の私のひそやかな楽しみとなっています。
 
 キャリアアドバイザー K


<就労支援コーディネーター活動報告その10 (7月)>
「伝えることの大切さ」

 九州北部豪雨災害により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 先日、高齢者施設で働いているAさんと施設長の面談に同席させていただく機会がありました。5か月前、就職された頃のAさんは、緊張が強くどことなく不安げな表情をされていました。そのAさんが、私を見るなりにっこり笑いあいさつをしてくださいました。これまで幾度も、面談や会社訪問の際にお会いしていたのですが、その時見せてくださった表情は言葉に言い表せない素敵な笑顔でした。就職してからは、環境の変化やストレスがかかり、様々な悩みが生じたと思います。様々な経験を積み重ねていく過程で自信を深め、一歩ずつ前進してこられたのだと感じました。
 さて、今回の面談ではAさん自ら、「少しずつ勤務時間を延ばし、ステップアップしたい。また、資格を取得して新しい業務にチャレンジしたい。」という思いを話してくださいました。寡黙で気持ちを伝えることが得意ではないことを考えると、勇気を振り絞って思いを伝えてくださったのだと思い、胸が熱くなりました。施設長もAさんの働きぶりを評価してくださり「Aさんのペースで構わないので、自信をもって働いてほしい。将来的に様々な仕事にチャレンジしていただきたい。」との思いを伝えてくださいました。
 振り返って考えると、Aさんが勇気を出して夢を伝えてくれたからこそ、とても嬉しく思える瞬間を味わえたのだと思います。私自身、伝えたいことがあってもタイミングや相手がどのように反応するのか考えていると伝えられないまま時間が経過した経験があります。発信しないと思いは相手に伝わらない。当たり前のことですが再確認する機会となりました。伝えることの難しさを実感する日々ですが、伝えることはもちろん、伝わりやすい表現をすることを心がけていきたいと思います。

 就労支援コーディネーターT


<イベント報告 その14(7月)>
「平成29年度第1回企業セミナー 事業報告」

 7月4日(火)に「平成29年度第1回企業セミナー」を開催しました。当日は台風の心配もありましたが、61社74名の皆さまに参加いただきました。初めて参加いただく企業も多く、障がい者雇用への関心の高まりを感じました。
 平成28年4月の障害者雇用促進法改正の施行に伴い、平成30年4月から精神障がい者の「雇用義務化」が始まります。これまでと違い、法定雇用率の算定式に精神障がい者が加わるため、法定雇用率が段階的に上がっていきます。平成30年度には2.2%、平成33年3月までに2.3%に上がることが決定しました。
 そのため今回のセミナーでは、今後企業が障がい者雇用を進める上で役立つよう、厚生労働省福岡労働局の古里氏に「障がい者雇用における助成金制度」について、そして実際に精神障がい者を雇用されている特定医療法人財団博愛会の呼子氏に「精神障がいのある方の雇用」についてお話をしていただきました。
 助成金制度に関しては大変勉強になったというお声を多数いただきました。また、呼子氏のお話には感銘を受けられた方が多く講演終了時には自然と拍手が沸いていました。
 後半の参加者による意見交換会では7〜8名ずつグループに分かれ、障がい者雇用における各社の現状や悩みなどを共有しました。どのグループも活発に意見交換をしていました。回を重ねる毎に意見交換の内容の深まりを感じます。以前は雇用前の不安や悩みが話題となることが多かったのですが、最近では雇用後の課題への対応や人材育成の方法などについての話題も増えています。企業間で様々な情報交換がなされ、大変有意義な時間になったものと思います。
 企業セミナーは一度に多くの企業の生の声を聴くことができ、センターにおける企業支援の可能性を考える貴重な機会でもあります。障がい者雇用に関する企業の悩みは様々です。この7月には企業向けの『サポートデスク』も開設しました。それぞれの企業に適した支援ができるよう取り組んでいきたいと考えています。
 セミナーの開催にあたりご協力をいただいた多くの方々、そしてご参加いただいた皆さまに心より感謝申しあげます。今後ともよろしくお願いいたします。

 担当者一同


<イベント報告 その15(7月)>
「平成29年度第1回同業種交流会 事業報告」
 内容はリンクをクリックすることで、PDFファイルが開きます。

平成29年度第1回 同業種交流会 事業報告(202KB)

<ジョブコーチ活動報告その166(8月)>
「長く働き続ける」

 倉庫内作業をされている方の支援の報告をします。
発達障がいのあるAさんは、長年この職場で商品管理の仕事に携わっておられる男性です。

 この春、職場からAさんの事で相談がありました。特定の方に対して突然大きな声で怒鳴ることがあり、怒鳴られた方からこのまま働くのは不安だと相談があったそうです。Aさんは普段から真面目で、生産性も高いので、会社としてはこれからも働いて欲しい、解決する良い方法はないかとのご相談でした。

 その後職場訪問をしてAさんと面談を行い、職場からセンターに相談があった内容をお伝えしました。Aさんは怒鳴ってしまった相手への不満は無いようで、周囲の人に大きな声をあげてしまうのは、自分が辛い状況にあるためではないかと心の内を話してくださいました。「特に夕方からは派遣社員も入って人数が増え、広い作業場に様々な人の話し声や機械音があふれるので、いちばんその時間が辛いです」と。以前は人数も少なく音も今ほどあふれていませんでした。扱うアイテムが増えて来たので次第に人も機械の音も増えてきました。耳栓をして対応されていましたが、もう対応できなくなり限界が来ていたのでした。面談後、話の内容をジョブコーチから上司に報告しました。

 数日後、再度職場から連絡があり、同じ方にまた大声を出されたと連絡がありました。職場で2度目の面談をしました。何度も自分自身のことを反省され、「これ以上働き続けることは難しいでしょうか」と話されていました。

 職場の方に、Aさんの担当する部署に音や人数の配慮をして頂く事は可能か相談をしました。
 すると直ぐに対応してくださり、Aさんは違う階の大型商品を扱う部署に異動する事になりました。そこはスタッフの人数が少なく、比較的静かな環境でした。「疲れている」とのお話しもあったので、次第に長くなっていた勤務時間を少し短くしてスタートする事になりました。
 耳栓は必要無くなり、働きやすくなったと話してくださいました。以前の辛そうなAさんの表情が、今は穏やかになったことがうれしいです。また、何とかならないかとご相談くださった職場の方のお気持ちに感謝しています。雇用が長く続く為には、職場のご理解と配慮が必要だと改めて感じたケースでした。

 ジョブコーチ M


<イベント報告 その16(8月)>
「平成29年度第1回スキルアップセミナー 事業報告」
 内容はリンクをクリックすることで、PDFファイルが開きます。

平成29年度第1回スキルアップセミナー 事業報告(196KB)


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